犬の短いふわふわとしたしっぽはとても可愛いものですよね。ですが、その短いしっぽは断尾されたものです。
子犬が産まれたときなどに断尾したほうがいいのかな、と思った時に参考にしてほしいメリット・デメリットを調べました。
なぜ断尾するようになったのか?
昔は、犬は狩猟や牧畜などの仕事で役に立っていました。ですので、しっぽがあると不便なことが多かったのです。
狩猟犬では、草むらや藪などで引っかかってしまいます。牧畜圏であれば、羊や牛などを追いかけるときにしっぽを踏まれてしまうこともありました。このようなことから、断尾が行われるようになりました。
しかし、現在行われているのはほとんどが見た目を気にしての断尾です。見た目がいいと、ペットショップでの売れ行きも良くなるため、進んで断尾がされています。
断尾のメリットとデメリットは?
メリット
狩猟や牧畜の仕事をしやすいということです。また、しっぽは肛門に近いところにあります。
しっぽが長ければ、排便がつきやすくなってしまい、不衛生になってしまいます。
こうした健康面を考えれば、断尾にもメリットがあります。
デメリット
犬には痛みが伴うことです。
今までは、子犬の時期は知覚が発達していないため、痛みを感じていないものだと思われていたからです。
ですが、現在公開されているネットでの動画などを見ると、断尾されて悲痛な鳴き声をあげる犬の様子が撮られています。
実際、最近の研究では、子犬でも痛みを感じているという結果も出ています。さらに、犬はしっぽを振って他の犬とコミュニケーションをとります。ですが、断尾されてしまえば、上手くしっぽを動かしてコミュニケーションをとることができません。
犬は自分より強い犬に出くわしたときに、しっぽを後足の間に巻き込んで、自分には攻撃する意思がないということを表現します。その表現でさえすることができなくなってしまうのです。
まとめ
ペットショップに並んでいるミニチュアシュナウザーはみんなしっぽが短いため、元から短いのかな?と思ってしまいがちですが、そうではありません。
もし、子供が生まれたときに、断尾するかしないかは飼い主さんの自由ですが、必ずしも断尾することがいいとは限らないので、愛犬のことを考えて、判断するようにしましょう。